教員から体育大生へのメッセージ⑪「「わかる」「できる」「上手くなる」は、ある日突然やってくる」

 教職科目を担当します、栗山靖弘(くりやまやすひろ)です。教職科目は、教育学をベースにして、中学・高校の教員免許を取得するのに必要な知識や技能を伝達する科目です。

私自身、教育学を研究していて感じることは、何かが「わかる」、「できる」、「上手くなる」というのは、ある日、突然やってくるということです。

例えば、教師という仕事は、子どもの成長を促す仕事ですが、そのためには非常に忍耐を要します。「1つのことを教えたから、1つのことができるようになる」という印象を持っている方もいるかもしれませんが、実際は「3つ教えて1つできるようになる」くらいなのだと考えています。しかし、このことは、成長していないとか、停滞しているということではありません。一見すると停滞しているように見えても、目に見えないところで経験をストックしています。その経験のストックが、何かのきっかけで、突然、活性化することがあります。

みなさんにも経験があるのではないでしょうか。突然、数学ができるようになった。突然、プレーが上達した。人間の成長は、階段を登るようなイメージではなく、溜めておいたエネルギーを不定期に放出するようなものなのかもしれません。

「努力や継続が大事」と言われますが、それはきっと、不定期にやってくる突然の成長の幅を最大化するための準備なのだと思います。

[スポーツ人文・応用社会科学系 講師 栗山靖弘]

教員から体育大生へのメッセージ⑩「関心を拡げることで、ポテンシャルを高めましょう」

 スポーツ社会学系の授業科目と、就職支援を担当している前田博子です。みなさんの持つ若さの素晴らしさとは、競技力の高さでも、見た目の美しさでもありません。それは、これからどの方向にも進むことができる、大きな可能性があることです。

将来の仕事について尋ねると、入学時点では教員になりたいと答える人が多いです。「体育学」の専門知識を生かせる仕事として、他に思いつかないと考えている人もいるようです。

実は、スポーツの専門性が求められる場は、さまざまな分野に存在しています。現行の国のスポーツ政策では、スポーツ振興の対象として「する」ことに加え、「みる」ことと「ささえる」ことが含まれています。そこから、スポーツと関わる仕事の広がりが見えるでしょう。

体育大学への進路選択は、体育・スポーツへの関心からでしょう。その関心は、自分自身が「する」スポーツから始まっているかもしれません。ですが、そこに留まらず、視野に入っていなかった分野にも関心の幅を広げてください。大学では、体育・スポーツに関する幅広い分野の科目がおかれています。在学中は貪欲に学んで欲しいのですが、3年生、4年生になると、履修する科目を一気に減らす傾向がみられ、とても残念に思っています。幅広く学ぶことは、間違いなく将来の可能性を拡げることに繋がります。

本学の卒業生は、すでにさまざまな場で活躍しているのですが、みなさんも幅広い学びから、さらに新しい道を拓いていってください。

[スポーツ人文・応用社会科学系 教授 前田博子]

令和元年度 第1回外部評価委員会を開催しました。

令和2年2月18日(火)、本学と東京サテライトキャンパスをテレビ会議システムで結び、鹿屋体育大学大学教育再生加速プログラムに係る令和元年度第1回外部評価委員会を開催いたしました。

今回の会議では、4年間におけるAP全体としての取組について外部評価をしていただくため、APの外部評価委員である日本スポーツ振興センタースポーツ開発事業推進部 久保田 潤様、筑波大学 會田 宏教授、大阪体育大学 土屋 裕睦教授の計3名の方々にご参加いただきました。

本学よりAPに関する4年間の取組や今後の展開等について説明があり、外部評価委員からも貴重なご意見をいただくことができました。

今回いただいた意見を真摯に受け止め、4年間の取組とともに、今後の本学の教育改善に役立てていきたいと思います。

 

 

令和元年度 第1回スポーツ系大学連絡協議会を開催しました。

令和2年2月18日(火)、本学と東京サテライトキャンパスをテレビ会議システムで結び、令和元年度第1回スポーツ系大学連絡協議会を開催しました。

本学が開発したスポーツコーチング・コンピテンシーテスト(以下、*SCCOT )について、SCCOTを実際に受験してくださったスポーツ系大学と本学、日本スポーツ協会の担当者を交えて今回のテスト結果に対するご意見やご感想、分析結果等を話し合いました。

ご参加いただいた皆さまからの貴重なご意見をもとに、今後SCCOTの開発及び発展に活かして参りたいと思います。

 *SCCOT:Sports Coaching Competency Test(スポーツコーチング・コンピテンシーテスト):スポーツ指導者が多様で複雑なコーチング活動の中で、状況に対応しながら適切な行動判断を行う資質・能力を「どの程度身につけているか」を把握するための客観的評価テスト

 

学部3年生対象のPROGテスト解説会を開催

12月11日(水)に、株式会社リアセックの石川純一先生を講師としてお招きし、学部3年生対象のPROGテスト解説会を開催しました。1年生の時の結果と比較しながら、学生同士で積極的に意見交換が行われ、個人ワークやペアワークにも集中して取り組む姿が印象的でした。受験結果を活用しながら、充実した就職活動を送ってほしいと思います。

解説会写真2

AP事業北九州合同セミナー 参加・講演報告

事業名:AP事業北九州合同セミナー

日時:令和元年11月11日(月)13:30~17:50 (受付13:00〜)

会場:西日本総合展示場新館AIM 3F 311会議室

〒802-0001北九州市小倉北区浅野三丁目8-1 TEL093-541-5931

参加者:21名(12機関)

本学からの参加者:有馬正人 事務局次長、近藤亮介 特任助教

【事業概要】

文部科学省大学教育再生加速プログラム(AP)に採択の九州・山口地区の六大学が合同で標記セミナーを開催した。セミナーでは、過去六年間に渡って各大学が取組んできたアクティブ・ラーニングによる教授法、学修成果の可視化、卒業の質保証などについての講演・質疑応答・グループ討議などが行われた。

【講演概要】

松下 琢氏(崇城大学)は、学生が自立学習できる施設としての英語教育施設(SILC)と自律学修センター(SALC)の取組を紹介され、その各学科への波及効果の検証結果およびFD研修会についても述べられた。木下祥一氏(北九州市立大学)は、学修成果を自己管理するポートフォリオ・システムの概要、地域における実践型教育の学修成果、波及効果の測定等について報告された。林 透氏(山口大学)は、学位プログラム単位の質保証の観点から、カリキュラム・マップによるディプロマ・ポリシー(DP)達成度評価システム(YU CoB CuS)について国際総合科学部の事例を中心に紹介があったほか、学修過程や学修成果の取組の把握や課題について紹介された。保田昌秀氏(宮崎国際大学)は、英語スキルに対するアクティブ・ラーニングの効果を測定した結果を紹介した。後半はアラン・シンプソン氏から学生の自己評価と学生の成績でDPルーブリックを可視化する方法についての説明があった。中村光江氏(日本赤十字九州国際看護大学)からは、看護学にとって重要な“人間力”を含めたDPへのルーブリック評価等による内部質保証についての説明があった。また、卒業生アンケートによる卒業後のフォローアップやアクティブ・ラーニング手法についての学内FD研修会などについて話された。本学(報告者:近藤亮介)からは、DPに関連するスポーツ指導者コンピテンシーを可視化するテスト(Sports Coaching Competency Test:SCCOT)の開発過程とその活用事例についての報告を行い、SCCOTを用いた調査からみえる教育の改善課題等を検討した。

後半のダイアログセッションでは、4~5名のグループに分かれ、講演の振り返りを行い、特に興味を持った内容について講師へ質問を行った。DPに対する教員の認知度およびDPに規定されたコンピテンシーが妥当かどうか。妥当でないとすれば、いつ改正するのが良いかなどが講師への質問があった。

 

<ご質問等の入力フォーム>

教員から体育大生へのメッセージ⑨「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」  

 スポーツマネジメントに関する科目を担当しております萩原悟一(はぎわらごいち)です。スポーツマネジメントというとビジネス?みたいな印象を抱かれると思いますが、スポーツチームに所属する人のマネジメントについても研究が行われています。皆さんは将来、体育・スポーツ分野におけるリーダーとなり、わが国のスポーツ業界をけん引していく存在となるでしょう。そこで重要なのは、いかに人を惹きつけマネジメントしていくかになると思います。在学中、教室での勉強はもちろんのこと課外活動でも活躍されていると思いますが、ぜひ、本学での学びの中で「どうすれば人を惹きつけ、マネジメントできるか?」についても考え経験していただければと思います。

ところで、皆様はタイトルにある名言をご存知でしょうか?これは山本五十六という海軍の軍人さんの残された言葉です。この言葉には続きがあり、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」と続きます。この一連の文章にはどうすれば人を惹きつけ、マネジメントすることができるか凝縮されています。まずは、タイトルにもあるように、自分自身がやって見せること、人をきちんと評価することができているかを考えてみてください。皆様の活躍を期待しています!

[スポーツ人文・応用社会科学系 准教授 萩原悟一]

教員から体育大生へのメッセージ⑧「「習(習い)、錬(実践)、工(工夫、改善)」の繰り返しを大切に!」

本学の学生の皆さん、こんにちは。剣道の授業を担当しています竹中健太郎です。

教員からみなさんへメッセージの発信ということで、私は実技系の教員として、競技力向上という視点で、皆さんへの期待を伝えたいと思います。私の専門は、日本の伝統文化武道の一つ剣道ですが、実は剣術流派で有名な柳生新陰流では、「三磨の位」という教えがあります。「習(習い)、錬(実践)、工(工夫、改善)」の3つの過程を繰り返しながら、上達を目指すという教えです。これは今でいう「PDCA」、つまり実践して、振り返り、改善するという一連のサイクルを繰り返すことです。今の時代に限らず、人は自己の向上、成長をはかる時、この作業を繰り返してきました。大学生になると、3つ目の「工」の部分の充実度が、競技力の向上に大きく関わるものと思います。自ら考えて工夫する力が重要です。今や競技の分野においても科学的な研究が充実していることから、様々な情報が拡散しています。したがって、自らが必要な情報を適切に選択、収集する必要があります。

高校までは、それらの作業をすべてコーチ(先生)が行っていたのかもしれません。しかし、大学で飛躍する選手は自己のコーディネート力が高い選手であることは間違いありません。競技の上達を目指す過程で、このサイクルが確立さえすれば、必然的に「実践的で創造的なリーダー」となるための資質は保証され、社会で必要とされるでしょう。

[スポーツ・武道実践科学系 准教授 竹中健太郎]